お医者さんごっこをして遊ぶ園児たち。 
その手元には、小さな赤い機械とパットが貼られた人形が・・・。 

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坂野電機工業所 坂野恭介社長:
心臓マッサージ知ってる人! 

園児:
はい! 

坂野電機工業所 坂野恭介社長:
やって!みんなでこの子を助けてあげよう。 

これは本物のAEDと同じ操作方法で、遊びながら救命措置を学べる“おもちゃAED”「トイこころ(TOY COCORO)」です。

開発したのは、坂野恭介(さかの・きょうすけ)さん。 
幼い頃からAEDを身近に知って欲しいと、このおもちゃを作りました。 

坂野電機工業所 坂野恭介社長:
「AEDは大切だけど怖いよね」とか「大切だけど触りたくないよね」とか、そういうイメージがついてしまっている。
子供たちにお医者さんごっこのように遊んでもらうことでAEDを知ってもらい、子供を通して親もAEDを知ってもらうきっかけにしたい。

命を救う大切な機械であるAED。 
しかし、日本での使用率は約5%にとどまっています。

そんな現状を打破すべく、おもちゃAEDを作った坂野さんは元医療従事者。
AEDで救われる多くの命を見てきたからこそ、その大切さを伝えるために、2年がかりでおもちゃAEDを作ったのです。 

坂野電機工業所 坂野恭介社長:
本物のAEDと操作が同じ流れになるような作りはしているが、流れるメロディを楽しくしてみたりとか、おもちゃらしさとAEDらしさを工夫しながら作った。 

子供たちがおもちゃAEDで遊ぶことで、どんな未来を描いていますか? 

坂野電機工業所 坂野恭介社長:
何かあった時にAEDを使う選択肢が、当たり前になる世界にしたい。 

AEDを使うのが当たり前に…坂野さんの挑戦はまだまだ続きます。
(「イット!」5月15日放送より)