参議院議員選挙秋田県選挙区には4人が立候補していて、各地で論戦を展開しています。公示後初めての週末にかけた4候補の戦いぶりをお伝えします。
参院選秋田県選挙区には、現職・元職・新人の合わせて4人が立候補しています。
◆本田幸久氏(諸派・新)◆
政治団体NHK党の新人・本田幸久氏(43)は公示日の3日、自ら立候補の手続きを済ませると、秋田市のJR秋田駅東口で自身の考えを有権者に訴えました。
本田氏はNHK受信料の不払い推進などを訴えていて、秋田市では掲示板に自らポスターを貼り進めていました。本田氏は県内での活動を公示日だけとする方針です。
本田幸久氏:
「選挙活動が1日だけというが、準備にいろいろあった。皆さまにわれわれの主張を届けるためにしっかり立候補をして、この場でごあいさつ差し上げている。ぜひ短い時間ではあるが、われわれの主張が皆さまに届けばいいなと思っている」
◆佐藤美和子氏(参政・新)◆
佐藤美和子氏:
「日本の背骨を正す佐藤美和子。私が一番声を上げたいのが教育」
参政党の佐藤美和子氏(65)は初めての選挙戦に挑んでいます。
県内で36年小学校教員を務めた経験を生かし、子ども一人一人に合わせた様々な学びの場を確保することなど、教育政策の改善を強く訴えています。
選挙カーには心強い味方が。遊説には愛犬のチワワを同行させていて、遊説の合間に散歩させるなどしてリフレッシュする時間を取っています。
佐藤美和子氏:
「私たちの一票一票が政治を変えていくので、正しいところに投票できるように、そして日本をみんなの力で変えていけるように訴えていきたい」
◆中泉松司氏(自民・元)◆
中泉松司氏:
「なんとしても生産者・消費者両方がいるこの秋田県の思いをしっかりと国に届けて、道筋をつけていく」
国政返り咲きを目指す自民党の中泉松司氏(46)。6年前の選挙で落選した後は農業に従事し、コメ作りをしてきました。
遊説で最初に向かったのは秋田市の県JAビルです。
JA秋田中央会・小松忠彦会長:
「中泉氏は農業の現場を本当に肌身に染み込んで分かっている人なので、日本の農政を変えていただきたい」
由利本荘市では、中泉氏の顔写真を貼ったコメ袋を抱える女性の姿が見られました。
また、選挙戦2日目には小泉農林水産相が訪れ、ともに支持を訴えました。
中泉松司氏:
「6年越しの思いを持ってこの17日間に濃縮してということなので、一日一日を大切に、一日一日勝負だと思って一生懸命最後まで頑張りたい」
◆寺田静氏(無・現)◆
寺田静氏:
「県民の思いや苦しみを代弁し、生まれ育ったこの秋田と子どもたちの未来のために一生懸命頑張ってまいります」
再選を目指す寺田静氏(50)。任期中、農業を取り巻く課題に取り組んでいて、仙北市では農家と意見を交わしました。
寺田静氏:
「『大規模化をします』とか『輸出に取り組みます』という農家だけが意欲がある農家なんですか?というのは、すごく私はそこの部分に毎回違和感を覚えている」
農家・佐藤英喜さん:
「田んぼをやることは自分で楽しみもある。すべて集約して大きく法人にしなさいとか、それはそれでいいんだけれど、小さい農家もつぶしてほしくない」
寺田氏は有権者と対話を重ね、自身の考えを伝えます。
寺田静氏:
「各地で皆さんから応援の声をかけてもらえて元気が出る。しっかりと皆さんの暮らしに伴う困難の解決のために、一生懸命訴えていきたい」
参院選は20日に投開票が行われ、19日まで期日前投票が受け付けられます。