野村証券岡山支店の元社員らによる詐欺事件で主犯格の男に判決です。岡山地方裁判所は7月4日、無罪を主張していた37歳の男に懲役10年、罰金300万円の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、野村証券岡山支店で顧客から投資を募る営業を担当していた白岩伸也被告(37)です。判決によりますと、白岩被告は2022年までに元同僚と共謀して、投資の運用が赤字であるのに黒字であるかのように装うなどの手口で、顧客だった15人から総額2億円以上を集めてだまし取るなどしたものです。
岡山地裁で開かれた4日の判決公判で、本村曉宏裁判長は「被害結果は投資詐欺の事案の中でも甚大。野村証券の社員という地位と影響力を利用した犯行で極めて悪質。本件を主導した主犯」だと指摘しました。
白岩被告は公判中に無罪を主張していて、「不合理な弁解に終始して責任を逃れようとする姿勢がみえる」などとして、懲役13年、罰金300万円の求刑に対し懲役10年、罰金300万円の判決を言い渡しました。
弁護側は控訴するかどうかは被告と話し合うとしています。