米子市役所の敷地の大部分が借地となっている問題で、市から土地の売却を求められている地権者が、売却の条件として、一部を市の所有地・市有地との等価交換を求めている事などが7月3日に明らかになりました。

これは、7月3日に開かれた米子市議会で、市側から借地の買取り交渉の経過が報告された中で明らかになりました。

米子市役所は現在、駐車場も含めた敷地のうち約86%が借地で、市は地権者と1980年に60年契約を結び、毎年借地料を支払っていて、2025年度は約6500万円となっています。
このため、市は借地を買い取った上で、老朽化に伴う庁舎の改修を進めるほうがより経済的であるとして、地権者との交渉を続けています。

3日の市議会への報告では、地権者から売却の条件として本庁舎敷地の借地部分と市の所有する土地・市有地を等価交換すること、残りの敷地は、借地契約の満了時に売却する事が提示されたとしています。
等価交換の市有地は、山陰歴史館の近くにある旧庁舎の敷地の一部や市役所から5分ほどの万能町駐車場の敷地など合わせて約5100平方メートルだということです。

米子市・伊木市長:
交渉が整いつつあることは、我々米子市、米子市民にとっても今後の財政負担を抑えていく上で朗報だと思います。きちんと条件を吟味して、これから交渉を進めていきたいと思います。

市は地権者との交渉を進め、土地の等価交換は3年後を目途に行いたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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