存続が危ぶまれていた鳥取県日南町でただひとつのコンビニエンスストアの運営を、障害者の就労支援などに取り組む米子市のNPO法人が引き継ぎ、7月1日に再オープンしました。
地域の買い物の場を守りながら、障害者の働く場の確保にもつなげます。

日南町で7月1日に再オープンした「ローソン日南生山店」。
店内の掃除を受け持つのは、障害のある人たちです。
日南町で障害者作業所を運営する米子市のNPO法人「あかり広場」が7月から経営を引き継ぎました。
町内唯一のコンビニで、もともとは別のオーナーが経営していましたが、2025年1月に契約が終了。貴重な買い物の場を何とか守りたいと町などが後継者を探していました。

ローソン・菅邦夫さん:
日南町唯一のコンビニを残すことができて嬉しく思っています。福祉得意な分野、ローソンとお店で、どういう風にシナジー効果が発揮できるか、これを期待している。

NPO法人が店舗を運営するのは、全国に1万4000店余りあるローソンでも初めてだということです。
営業は、午前6時から午後10時まで。
このうち午後1時から2時半に障害者作業所の利用者4人が店内の清掃を担当、将来は商品の補充などの作業も担い、雇用の確保や賃金向上にもつながればと期待します。

利用者:
一生懸命頑張って、地域のために頑張って行きたい。

利用者:
気持ちとしては嬉しいし、また新たな仕事を覚えて行こうかな。

あかり広場代表理事・渡部恵子さん:
アートはもちろん、作品とかそこで作っている商品とかコミュニケーションとか取れることで、この人たちはすごい力を持っていることを伝えていきたい。

地域の貴重な買い物の場を守りながら障害者の働く場を確保。
山あいの町で始まった新しい取り組みは、全国的なモデルになるかもしれません。

TSKさんいん中央テレビ
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