福井県内の魅力を再発見する「小旅」では今回、鯖江市と越前市にまたがり市民に親しまれる山「三里山」を訪ねます。川のせせらぎに「涼」を感じながら山頂を目指します。
鯖江市と越前市にまたがる標高346mの「三里山」。周りの山からは独立していて、周囲が約12km、3里あることから三里山と呼ばれています。
全部で10の登山コースがあり、今回は越前市の中新庄町に登山口がある「中新庄コース」で山頂を目指します。
登山道に足を踏み入れると、すぐそばを小さな川が流れ、澄んだ水音が周囲に響き渡ります。その音に耳を傾けながら、緑に包まれた登山道を進みます。
登り始めて約20分、落差2mほどの小さな滝が見えてきます。
さらに進むと、奈良時代の高僧・泰澄大師の立像が登山者を迎えます。立像のそばには、泰澄大師がこの地で開いたと伝えられている水場があり「泰澄の霊水」と呼ばれています。
登り始めて約40分、分かれ道となっている山の尾根にたどり着きます。そこから南に約25分進むと、標高334mにある展望台に到着です。
ここからは、越前市の街並みを眺めることができ、北陸新幹線が走る様子も見ることができます。また、日野山や鬼ヶ岳といった越前市の山々の姿も望むことができます。
先ほど通ってきた分岐点の山の尾根まで戻り、そこから北に進むこと約25分、木々に囲まれた346mの三里山の山頂に到着です。
登山口から展望台に寄り道し、三里山山頂まで約1時間40分の道のり。水が流れる音に「涼」を感じながら、大自然の中を登山してみてはいかがでしょうか。