参院選が7月3日に公示され、17日間の選挙戦に突入しました。福井県選挙区では過去最多7人が立候補しました。現職に新人6人が挑む構図です。
【参議院選挙・福井県選挙区 立候補者(届け出順)】
▼共産党・新人 山田和雄候補(58)党県常任委員
▼立憲民主党・新人 藤原和士候補(42)ユーチューバーのかずえちゃん
▼自民党・現職 滝波宏文候補(53)農林水産副大臣
▼NHK党・新人 浜田智候補(62)電子機器メーカー役員
▼参政党・新人 千田崇裕候補(39)党県国政改革委員
▼日本保守党・新人 大坂幸太郎候補(57)飲食店経営
▼国民民主党・新人 山中俊祐候補(41)福井大学医学部附属病院の医師
参院選福井県選挙区に7人が立候補したのは過去最多です。
◆共産党・新人 山田和雄候補(58)
共産党・新人の山田和雄候補は、福井市二の宮の選挙事務所前で第一声を上げました。
山田和雄候補:
「私たち国民が置かれた立場は苦しい。変わろうとしない政治に皆さんと一緒に働きかけてこの福井から政治を変えていく。私は皆さんと一緒にこの参院選でゆがんだ税金のあり方をただし暮らし応援を進めていく。そして賃金、年金しっかりと引き上げていく。弱者を叩かない、その戦いにしていくために頑張っていく」
山田候補は、苦しい国民の生活状況を改善するために大企業や富裕層を優遇する税制を見直し、消費税を一律5%に引き下げるべきだと訴えました。
また、石破政権について「アメリカの言いなりで軍事費を増大させている」と批判し、余計な防衛予算を削ることで暮らしの安心を高めることにつながると述べました。
山田和雄候補:
「私、山田和雄に皆さんの願いを託してもらい、福井県民はおとなしい言われているが、ただおとなしいおとなしいだけじゃないぞと、その気概を見せるような戦いを進めていきたい」
◆立憲民主党・新人 藤原和士候補(42)
立憲民主党・新人の「かずえちゃん」、本名・藤原和士候補は、福井市渕の選挙事務所前で第一声を上げました。
藤原和士候補(かずえちゃん):
「LGBTQであったとしても悪いことじゃないよ、あなたがそのままで生きていけばいいんだよ、1人じゃないよ、そういうことを伝えたくて10年前にユーチューブで動画の配信を始めた。未来はちゃんと変わる、それが選挙に掲げた大きな大きなスローガン」
藤原候補は、差別や偏見のない誰もが安心して暮らせる社会の実現を訴えています。
また、同性婚の法制化や選択的夫婦別姓の実現、すべての子供の人権が保障され、平等に学べる環境づくりを政策の柱に掲げます。
藤原和士候補(かずえちゃん):
「言葉だけじゃなく、本当に1人1人がその人らしく安心して暮らせる社会を本当に作っていきたいと思っている。最後まで笑顔で走りぬきたい」
◆自民党・現職 滝波宏文候補(53)
自民党・現職の滝波宏文候補は福井市の中央公園で第一声を上げました。
滝波宏文候補:
「今、新幹線が福井に、半世紀の悲願でついにやってきた。だが、まだ敦賀までしか到着していない。今回の参院選は私の勝利、京都の西田昌司さんの勝利、これが新幹線の小浜・京都ルートの命運を握っている」
他にも、原子力の立地地域に寄り添って国のエネルギー改革を進めることや、中部縦貫自動車道や福井港などを活用して国土強靭化を推進することなどを訴えました。
また、農林水産地方創生センターの第1号を福井に開設する予定であることなど、現職の農林水産副大臣としての実績を強調しました。
滝波宏文候補:
「この夏の山を何とか乗り越えさせて頂き、よりよい福井、強い日本をしっかりと作らせてください。仕事をさせてください」
◆NHK党・新人 浜田智候補(62)
NHK党・新人の浜田智候補は、福井県庁前で第一声を上げました。
浜田智候補:
「この福井に人がどんどんUターンやIターンで帰ってきてもらえるような施策をとって、人口減を食い止めたい」
浜田候補はそのほか、北陸新幹線の小浜・京都ルートの推進や二酸化炭素を大気中に出さない技術を用いた火力発電の推進などを訴えました。
◆参政党・新人 千田崇裕候補(39)
参政党・新人の千田崇裕候補は、福井市の県護国神社で第一声を上げました。
千田崇裕候補
「今回、自民党を倒すことのできる最大のチャンスが来ていると私も思っている。この風をしっかりと大きく身に受けて、皆様の声を国会、国に届けていく。増税され続けるのか、それとも減税になる夏になるのかという税金の問題を解決していく。そして日本の大きな課題でもある人口減少、この2つに対応していくということが、我々日本人の未来につながってくると感じている」
千田候補は、0歳から15歳の子供1人につき月10万円の支給を掲げ、教育・子育て支援の強化を前面に打ち出しています。
外国人労働者受け入れについては、「排斥ではなく法整備による共生を」と呼びかけ、治安と安心の両立を強調します。
千田崇裕候補:
「このままではいけない。我々、福井から日本を良くしていかないといけない。まずは心を一つにして、今我々を苦しめている政治というものから、しっかりと日本を取り戻す戦いをさせてもらいたい」
◆日本保守党・新人 大坂幸太郎候補(57)
日本保守党・新人の大坂幸太郎候補は、福井市西開発の選挙事務所前で第一声を上げました。
大坂幸太郎候補:
「食料品の消費税ゼロパーセントを恒久的に続けるはもちろん、移民問題の是正、野放図に放ってきてしまったがための問題を是正していきたい」
大坂候補は、国民の消費行動が活発になるような環境づくりに取り組み、サービス業の活性化を目指します。
そのためには、国民の暮らしの負担を和らげることが必要だとし▼食料品の消費税ゼロや▼再エネ賦課金の廃止などを訴えます。
大坂幸太郎候補:
「日本保守党が掲げる理想の世界。福井の人たちに、この私たちの思いを拡げていけたらと思っている」
◆国民民主党・新人 山中俊祐候補(41)
国民民主党・新人の山中俊祐候補は、福井市のハピテラスで第一声を上げました。
山中俊祐候補:
「まずは減税政策によって手取りを増やす。ここを第一の争点として、手取りを増やすことにより個人消費が伸びて国全体が豊かになる。安全保障も伝統文化も、そして日本人の人口規模も…。お金さえ何とかなれば、解決はしないが大幅な改善は絶対する」
山中候補は、日本の経済成長の低さに危機感を持っているとして、経済を再生することで国のさまざまな問題を解決させたいと意気込みを語りました。
また、自身が6人の子供の父親であることや、地域医療に携わる医師としての経験も踏まえ、未来に豊かな社会をつないでいくと力を込めました。
山中俊祐候補:
「私たち個人が経済的に豊かになることが、20年後、30年後の豊かさにつながるということ。国民民主党が大きくなると必ず日本は変わります」
2日までの県内の有権者数は62万638人。 前回2022年の参院選より1万6108人減りました。
参議院選挙は20日に投票が行われ、即日開票されます。期日前投票は4日から19日まで、原則、午前8時半から午後8時までで行われます。