勝山市内では、バラのジャムに使う花びらの収獲がピークを迎えています。材料となるバラ科の花、ハマナスには新鮮な花粉を求めてたくさんの虫たちも集まっていました。
鮮やかなピンクの花びらが印象的なハマナスの花は、日本に古くからあるバラ科の植物です。
勝山市の法恩寺山のふもと、標高400メートルにある「ハーブガーデン空のテラス」では、庭園に咲き誇るハマナスの花びらを使ったジャムを10年ほど前から作っています。
毎年、初夏の開花を待ち収穫していますが、今年は2週間ほど開花が遅れ、今週ようやく収穫のピークを迎えました。
ハマナス特有の優雅な香りを損なわないように、開花したばかりの花を朝一番に摘み取ります。スタッフは「雪解けが遅かったせいなのか、全体に咲くのが遅かったし、ちょっと小ぶりなのが多い。でも香りは申し分ない」と話します。
虫たちもハマナスを求め動き出しています。収穫が進む庭園に響くのはミツバチの羽音です。開花を待ちわびたたくさんの虫たちがにぎやかに飛び回っています。
花びらの中心にたっぷりと蓄えられた花粉が虫たちにとってのごちそうで、花の中に体をうずめてたくさんの花粉を集めていました。
花びらの収穫は今週末まで。バラジャムは秋頃に市内のゆめおーれ勝山で販売されます。