教育関係の個人情報の紛失が相次いで判明しています。
松江市では、市内の中学校2校で、生徒の個人情報を含む書類を紛失する事案が発生したことが分かりました。

松江市が3日に開いた会見によると、2025年4月24日に市内の中学校で、職員が新入生の進学関係書類の整理を行っていたところ、3月に市内の小学校から受け取った進学前の当時6年生・2学級分の生徒の書類が見当たらず、紛失したことに気付いたということです。
紛失した書類には、生徒の名前・生年月日・住所のほか教科ごとの成績や出欠数、進学先などの個人情報が記載されていて、学校側は2日、家庭訪問を行い該当する生徒・保護者に謝罪したほか、3日は校長から全校生徒に説明を行ったということです。

また市内の別の中学校では、6月実施した1学期末試験で1教科5人分の解答用紙を紛失する事案が発生したということです。

松江市教育委員会は、これら2つの紛失事案を受け、個人情報の適切な取り扱いについて教職員への研修を行うほか、重要書類を区別する色付き封筒を導入するなどして再発防止を図りたいとしています。

一方、鳥取県教育委員会は3日、県教委で扱っている奨学金の個人情報が記された書類を紛失したと公表して謝罪しました。

紛失した書類には、奨学生と連帯保証人及び保証人の住所、氏名、電話番号のほか支払い状況などが記載されていたということで、7世帯17人分の個人情報を紛失したということです。
紛失の経緯は、6月25日に職員2人が書類を持って外出し、業務を終えて県庁に帰った後、26日朝になって書類が無くなっていることに気づいたということです。

書類はまだ見つかっていませんが、県教委では、紛失による被害は今のところ確認されていないとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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