富山県の県立高校の再編について話し合う県教育委員会の会議が開かれ、新たに設置する予定の大規模校について前回の会合で「1校のみが良い」とする意見が複数上がったことから1校または2校設置したケースの、メリットとデメリットについて話し合いました。
県教育委員会は、2038年度までに1学年320人以上の大規模校を、県の東部と西部にそれぞれ1校ずつ、あわせて2校新設する方針です。
これについて3日の新時代とやまハイスクール構想検討会議では基本方針の県の東西に1校すつ設置するケースとさらに規模の大きい大規模校を1校設置するケースを比較しました。
先月、県教育委員会が視察した埼玉県の大規模校は、1学年20クラス、多様な科目から生徒が自分でカリキュラムを組み立てる「総合選択制」が最大の特色となっています。
会議は非公開で行われ開設できる講座の数や生徒数について比較しました。
中では、1校にした場合のメリットとして、大規模校の特色をいかし講座を増やすことができることが挙げられました。
その一方で、通学距離が遠くなってしまうというデメリットを指摘する意見があったというこです。
県教育委員会では小規模校や中規模校など県内全体のバランスを重視しながら、今後も、大規模校の議論を進めることにしています。
そして来月に開かれる県総合教育会議で小・中規模校も含めた規模や設置場所、教育内容を盛り込んだ素案を提出することにしています。