「新アリーナ」の是非を問う愛知県豊橋市の住民投票が、いよいよ7月3日に告示です。賛成派・反対派の活動が熱を帯びる中、長坂尚登市長が単独インタビューに応じました。

取材に応じる愛知県豊橋市の長坂尚登市長
取材に応じる愛知県豊橋市の長坂尚登市長
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■総事業費230億円…賛否問う住民投票は7月3日に告示

豊橋駅には7月1日夕方、新アリーナ「賛成」の旗を手に300人が集まりました。

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新アリーナを求める会Neoの小林佳雄代表:
「僕は断言します。これが豊橋の誇りの一番の観光資源になります」

参加者ら:
「住民投票は、賛成にマル〜!」

一方、週末の6月29日には、計画への反対を訴える市民らがデモ行進をしました。

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参加者ら:
「アリーナよりも暮らしが優先!」

菅谷竜豊橋市議(反対派):
「230億円ものアリーナ建設、こんなバカげた話あるんかい!」

プロバスケチーム「三遠ネオフェニックス」が新たな本拠地に見込む新アリーナを、豊橋公園に新たな武道場や広場などともに整備する、総事業費230億円の市の計画。

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その継続の賛否を問う住民投票が、参院選に合わせて7月3日に告示され、4日からは期日前投票も行われます。

■単独インタビューで長坂市長がもらした「本音」

「新アリーナ中止」を公約に当選し、推進派が多数を占める市議会との対立が続いていた長坂尚登市長が、東海テレビの単独インタビューに応じました。

長坂市長は、市議会の激しい反発が誤算だったと本音をもらしました。

長坂市長:
「(市長になって)こんなはずじゃなかったという意味でいえば、市長選で選挙の結果だからノーサイドですよねと思っていたけど、ノーサイドじゃないんだって…」

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市議だった時から住民投票が必要と考えていたとして、市長選への立候補が「住民投票の代わりの選択肢のつもりだった」と振り返りました。

その上で、今回の住民投票の結果を尊重し、仮に新アリーナ賛成が多数となれば、事業を進めることを明言しました。

長坂市長:
「建物って一回造ってしまうと維持に優先的にお金が割かれてしまう。そういうことも踏まえて、2025年の市民の皆さんのご判断です。それは所与のものとして市政を、人口減少も含めてしっかりと対応していく」

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市長・議会の双方が結果を尊重しなければならない、と条例で定めた住民投票。賛成派、反対派が議論を深め、納得のいく道を進むことはできるのでしょうか。

Q.今回ノーサイドになれる?
長坂市長:
「市民の方々お一人お一人は分からないですけど、少なくとも条例上は、市長も議会も住民投票の結果を尊重するということになっておりますので、一つのテーマで賛成・反対を明確に示すような投票ですので、それは(ノーサイドに)なるでしょう、なってほしいです」

東海テレビ
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