福岡県北九州市で当時87歳の男性の遺体が見つかった事件で、男性の長男が殺人などの罪で起訴されました。
一方、長男とともに逮捕された知人の女性は不起訴となりました。
殺人と死体遺棄の罪で起訴されたのは、土木建築会社の社長・華山龍馬被告(46)です。
起訴状によりますと、華山龍馬被告は今年4月、北九州市内を走行中または駐車中の車内で、父・華山龍一さん(当時87)の首を絞めて殺害し、小倉南区の資材置き場の土の中に重機を使用して遺体を遺棄したとされています。
捜査関係者によりますと、龍馬被告は車の助手席に座っていた父親を背後から襲ったとみられていますが、容疑を否認しています。
一方で殺害当時、この車を運転していたとみられ、殺人と死体遺棄の疑いで逮捕されていた知人の女性について、福岡地検小倉支部は不起訴処分としました。
不起訴の理由について検察は「起訴するに足りる証拠を収集するに至らなかった」としています。