大河ドラマに登場し注目される「江戸のマルチクリエイター」大田南畝の企画展が愛媛県今治市の河野美術館で開かれています。
大田南畝は下級幕臣の生まれながら、狂歌を流行らせ文人として活躍した江戸のマルチクリエイター。大河ドラマに主人公・蔦屋重三郎の盟友として登場していることにに合わせ、河野美術館が南畝ゆかりの所蔵品55点を展示しています。
若い牡鹿の絵の作品は、南畝が蜀山人の名前で詠んだ「真赤なる紅葉踏み分けなく鹿のうたをよみしは猿丸太夫」という狂歌が添えられています。宴の席でお題の絵をもとに即興で制作されたとされています。百人一首の情緒的な名歌をモチーフにとりながら「この歌を詠んだのは猿丸太夫だよね」とただ解説しただけであるものの、南畝のパロディセンスが光ります。
このほか南畝と交流のあった奇才・平賀源内の書、浮世絵師・喜多川歌麿の作品なども展示されています。
谷川月彩学芸員:
「南畝が江戸時代の文化に貢献した部分がものすごく大きい。その人脈の広さだったり、やっていた事の幅広さをこの展示で味わって頂きたい」
企画展「江戸時代のマルチ文化人 大田南畝」は、河野美術館で8月31日まで開かれています。
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