6月、新たに就任した九州電力の西山勝社長らが川内原発の立地する薩摩川内市を訪れ、市長らと面会しました。

面会の場で西山社長は、川内原発で検討されている使用済み核燃料を空気で冷やす乾式貯蔵について、社内での技術的検討が最終段階であることを明らかにしました。

1日、薩摩川内市役所の田中良二市長らと面会したのは、6月就任した九州電力の西山勝社長らです。

面会では、5月に公表されたばかりの新たなグループ経営ビジョンで示された次世代型原発について触れられることはありませんでした。

一方で、川内原発での使用済み核燃料について、プール内での冷却が一定期間経過したものを金属製の容器で保管し、空気で冷やす「乾式貯蔵」導入に向けて、技術的な検討が最終段階であることが明らかにされました。

使用済み核燃料の乾式貯蔵は茨城県の東海第二発電所など、既に国内の複数の原発でも採用されています。

九州電力・西山勝社長
「乾式貯蔵をやった方が使用済み燃料の運用や安全性信頼性の向上から望ましいと判断したら手続きに進む」

西山社長は続いて県庁を訪れ、塩田知事に就任のあいさつをしましたが、ここでも次世代型原発は話題にはなりませんでした。

西山社長は乾式貯蔵導入についての現状を説明したほか、「積極的に情報公開に努めたい」と話しました。

塩田知事
「(乾式貯蔵は)最終段階ということだが、何がどれぐらいかは社内で具体的な方針が決まってから説明があると思っている」

鹿児島テレビ
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