世界的に乱用が問題となっている合成麻薬「フェンタニル」を巡り、愛知県が2025年7月1日、原料となる物質を取り扱う事業所に立ち入り検査を実施しました。

 愛知県は厚生労働省からの通知を受けて7月1日、合成麻薬・フェンタニルの原料となる物質を取り扱う事業所に、取引状況の確認などを行う立ち入り検査を実施しました。

 フェンタニルは、麻酔や末期がん患者への痛み止めなど医療用麻薬として使われていますが、多量の摂取で昏睡や呼吸の抑制を引き起こす可能性があり、アメリカなどで乱用が社会問題となっています。

愛知県保健医療局医薬安全課の濱島直樹担当課長:
「(国からは)改めて注意であるとか、疑わしい取引の法律上の規定を扱っている業者の方に周知してほしいと」

 県は、26の事業所に対し順次立ち入り検査を行う予定です。

東海テレビ
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