宮崎県内でおよそ30万頭の家畜が犠牲となった口蹄疫から15年。
川南町で、処分された家畜の慰霊式が行われました。
川南町では、すべての家畜の処分と埋却が終わった6月30日の翌日をもう一度生まれ変わる日「リボーンデー」としていて、この日に慰霊式を行っています。
式には、県や町内の畜産関係者16人が出席し、川南町の宮崎吉敏町長が「2度とこのような惨事が起こらないように、更なる防疫の徹底を協力願いたい」と挨拶。
この後、出席者は、畜魂碑に花を手向けました。
2010年の口蹄疫で川南町では、およそ16万7000頭の家畜が処分され、345戸の農家が被害に遭いました。
当時被害を受けた肥育農家は…
(JAみやざき・尾鈴地区本部肥育牛部会 岩崎勝也部会長)
「この地域、本当に大惨事で今でも忘れることはできません」
「(国内外すべての人に)今の伝染病のリスクが高いというのを分かってもらって、防疫に協力してもらえたらと思う」
式の最後には黙とうが捧げられ、2度と口蹄疫を発生させてはいけないと誓いを新たにしていました。