高知県警は7月1日、性的姿態等撮影の疑いで高知県土佐市の教師の男(23)を逮捕しました。
6月30日午前10時半ごろ、高知県内で手のひらサイズのカメラを物かげに隠して女性の着替えを静止画で盗撮した疑いが持たれています。
現場は犯行当時、女性しか入れない部屋で、被害者の関係者がレンズが見える状態で設置されているカメラを発見。警察に通報しました。
警察は関係者の話やカメラに残っていたデータなどから男を特定しました。
警察によりますと、調べに対して「おおむね間違いありません」と容疑を認めているということです。
県教育委員会によりますと、男は今年4月に採用され、土佐市内の小学校に勤務しているということです。
警察は被害者保護の観点から事件の発生場所や容疑者と被害者の関係性などの詳細を明らかにしていません。盗撮された画像の流出は確認されていないということです。
土佐市教育委員会はコメントを発表し「安心・安全な場所であるべき学校教育の場におきまして、このような事態が生じてしまったことについては、痛恨の極みであり、被害を受けました児童の皆様をはじめ、保護者の皆様には心からお詫び申し上げます」としています。
また、県教育委員会の今城純子教育長は「教職員によるわいせつ事件が全国ニュースとなっている中で、本県においても同様の事案が発生したことについて、衝撃を持って受け止めております」とコメントを発表しました。
男が勤務する小学校の保護者が取材に応じました。
【保護者の話】
信じられない。現実味がないというか、今も気持ちの整理がつかない。「なんてことをしてくれたんだ」という思いもある。
直接話したりは、私はなかったけど、行事なんかで見かけた時には「おとなしそうな先生だな」という印象でした。
今年から赴任された方なのでどうしても若い、経験も浅いだろうってことで、大丈夫かなってことは(他の保護者から)聞いたことはあった。
特別悪い評判を聞いたりは今までなかった。
「優しい先生だった」というようなことは(子どもから)聞いた。
運動会とかで保護者も一緒に準備を手伝ったりする中で一緒に何かをすることがあったので、そういう人がこういう事件を起こしてしまっことに、「なんで」って混乱する気持ちと、やりきれない思いがある。
子どもを安心して通わせたい気持ちがあるので、正直そこを裏切られた思いは少なからずある。
子どもたちの精神的なことも心配、そこをちゃんとケアしていってあげてほしい。一番は再発防止に向けてどういう取り組みをしてもらえるか。児童のケアをどういうことをしていくのか説明いただきたい。