2010年に神戸市北区で堤将太さん(当時16歳)が殺害された事件で、殺人の罪に問われ、1審・2審ともに「懲役18年」の判決を言い渡された当時17歳の元少年(32)の弁護側が、判決を不服として最高裁判所に上告しました。

■控訴審で元少年側「懲役15年を超える刑ふさわしくない」」主張も控訴棄却

元少年は事件からおよそ11年後に逮捕され、裁判を経て現在32歳になっているが、17歳当時の事件であるため、少年法が適用され、氏名や顔などが公表されていません。

おととし6月の裁判で、元少年に神戸地方裁判所は「懲役18年」の判決を言い渡し、元少年はこの判決を不服として控訴していました。

控訴審で元少年側は「当時の少年法の規定では、無期懲役を適用すべき場合は、最長でも『懲役15年』に緩和できることから、懲役15年を超える刑を言い渡すことはふさわしくない」などと主張していましたが、先月、大阪高裁は控訴を退け、懲役18年の判決を維持していました。

■将太さんの父・堤敏さん「自分がやったことを無視している」

先ほど関西テレビの取材に応じた、将太さんの父・堤敏さんは、元少年側の上告について、次のように語りました。

【将太さんの父・堤敏さん】「上告したとを聞いて、一気に疲れました。元少年は自分がやったことを無視している。いまだに謝罪や賠償の申し入れもありません。将太のためにも『とことんまでやってやる』という思いです」

関西テレビ
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