大石知事の政治資金などをめぐる問題を受け、長崎県議会の総務委員会で知事の8月分の給料を全額カットする議案について意見が交わされました。

議員からは厳しい意見が相次ぎ、知事は処分の在り方を考え直すことになりました。

大石知事は政治資金をめぐる問題で県政の混乱を招いた責任を取るとして、8月分の給料126万円を100%カットする議案を議会に提出しています。

しかし、30日の県議会の総務委員会で、改革21からは「廃案」を、自民党からは「内容の見直し」を求める意見が相次ぎました。

改革21 山田朋子 議員
「お茶を濁すような…といったらあれですけれども、これで幕引きではいけないと思っておりますので、私どもの立場としてはこの議案には賛成できない」

改革21 堤典子 議員
「もっと県民の皆さんに理解していただけるような説明、そういう努力をしていただきたい」

公明党 川崎祥司 議員
「これを課したからといって今後、説明を求めたときに『もう終わりましたから』という姿勢であってはいけないと思う」

自民党 中村俊介 議員

「本来であれば、複数月にわたる段階的な減額の見直しを含む持続的そして実効的な措置こそが信頼回復に向けた真の正義である」

厳しい指摘を受け、知事は処分を考え直すことにしました。

大石賢吾 長崎県知事
「表現、形についてどうあるべきか、きょうのご意見を踏まえてこれから考えたいと思います」

7月2日の総務委員会までに、知事は議案を「撤回」するのか「処分内容の変更」をするのか。判断が注目されます。

テレビ長崎
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