本格的な暑さへの備え、熱中症対策についてです。
熊本労働局は27日、玉名郡長洲町にある造船所を訪れ、今月1日から義務化された
職場での熱中症対策がきちんと講じられているか確認しました。
これは、7月1日から始まる『全国安全週間』に合わせ、熊本労働局が例年、実施している「安全パトロール」で、今年は長洲町にある『ジャパンマリンユナイテッド有明事業所』を訪問しました。
【熊本労働局・金成 真一 局長】
「職場での熱中症による死亡者数は全国で毎年130人と多いことから、熱中症対策が罰則付きで事業者の義務とされました」
国は今月1日から企業に対して、職場での熱中症対策を義務化していて、27日の『安全パトロール』では、有明事業所の具体的な対策を確認しました。
こちらは、熱中症対策のコンテナハウスで、空調設備がない船の上や作業場の近くに
あわせて6カ所設置されています。
コンテナハウスの中は、エアコンが18度に設定されていて、屋外で作業した人が体を冷やすことができます。
また、現場で働く約800人の作業員全てに水を循環させる断熱性の水冷ベストや、
小型のファンが付いた『空調服』が支給されています。
【溶接作業を担当・竹下 誠一 さん】
「何も着けてない状態とは全然違って多少重さはあるが涼しさの方が勝るから、このような対策をしてもらえると助かる」
【熊本労働局・金成 真一 局長】
「県内の他の事業所もこうした取り組み全てができるわけではないが、少しでも良いところを取り入れて進めてもらえたら」
熊本労働局は、各地区の監督署と協力してパトロールを行い、職場での熱中症対策の徹底を図るとしています。