女子児童を盗撮し、画像などをSNSで共有していたとして、名古屋市の小学校教師らが逮捕・送検されました。今回の事件のような、盗撮された性的な画像や動画は、SNSなどを介して日常的に取引されるといわれています。
■「学校内での盗撮」相次ぐ…“教師だけのコミュニティ”に衝撃
SNS上の盗撮画像や動画をパトロールし、削除要請を行っている「ひいらぎネット」の代表・永守すみれさんに、実態を聞きました。

秘匿性の高いアプリのチャットルームには、学校内で撮られた盗撮動画の数々が並んでいて、教壇に設置されたカメラで、下からスカート内を撮影した動画もあります。
永守すみれさん:
「学校 着替え 盗撮」が200円で売っている。こちらの投稿なんですけれども、画面の左下に黒板と思われるものがあって。

永守さんは、SNSやネット上の盗撮画像の削除要請などを行っていますが、教師による今回の事件には、衝撃を受けたといいます。
永守すみれさん:
(潜入したSNSで)ごく稀に「自分は教師だ」と名乗る人を見かけたことはあったんですけれども、教師だけのこういったコミュニティがあるということは、正直私たちも初めて見聞きしたもので。学校内で起きたものは、生徒が撮ったものなのか、教師が撮ったものなのか、判断できないことがすごく多いです。
■卒業アルバムの写真も…悪質な「性的ディープフェイク」
他にも実在する女子児童の卒業アルバムの写真などを裸に加工する「性的ディープフェイク」も大きな問題となっています。

捜査関係者によると、森山容疑者らのSNSグループでも、確認されているといいます。
永守すみれさん:
服がはだけるような動画以外に、(加工して)本当に性行為をしているような動画とか、どんどん悪質性は高くなってきている。
今回の事件は、安心・安全であるはずの学校現場で起きました。日々、盗撮画像と向き合う永守さんは、「対策には限界がある」と話します。
永守すみれさん:
クラス内で着替えるのではなくて、別に更衣室を用意して、その前に出入りした人が映る監視カメラを設置する(のも対策の1つ)。「着替える空間を確保すれば安全になる、完全に大丈夫だ」とは正直言い難い部分があって。(子供たちに)何か不審なものを見つけたり、何か不安なことがあった時に、1人の先生だけでなく複数の先生に報告するように(家庭で)教えておく。1人の人が秘匿できない環境をつくっていくということは重要かなと感じています。
(東海テレビ)