連日の猛暑で稲の高温障害などが懸念される中、県は例年より1週間早く対策会議を開いて対応を協議した。
県や気象台の担当者などが出席し、稲の生育について話し合うこの会議は、例年は7月上旬に行われている。
しかし2025年は猛暑の影響で稲の生育が早まる可能性があるため、約1週間早く開かれた。
27日の会議では、県が25日までに行った調査の内容が報告された。
それによると、5月は日照時間が少なく生育が遅れていた一方で、6月に入ると気温が上がり、現時点で生育は平年並みだという。
今後の天候について気象台は、「気温はかなり高くなる見込み」だとして、2024年に引き続き、高温対策についても協議した。
2024年も多く発生した精米時に砕けやすくなる「胴割れ」や、粒が白く濁る「白未熟粒」の発生を防ぐため、県は田んぼの水をためたままにせず、水の入れ替えを行うなどの対策をとってほしいとしている。
(山形県農林水産部・佐藤隆士技術戦略監)
「しっかりと水の管理をしてもらい、稲の根っこをしっかり張ってもらい、夏を乗り切れるよう稲作りをしてもらいたい」
県は生産者に対し、対策をラジオなどでも呼びかけることにしている。