コメなどの食料品を筆頭に物価の高騰が続く中、大きな影響を受ける学生たち。そんな学生たちを支援しようと学生自身が立ち上げたフードバンクによるコメの無償配布が新潟市の大学で行われた。

学生自ら立ち上げたフードバンク 物価高に苦しむ学生を支援!

新潟市西区にある新潟大学・五十嵐キャンパス。行われたのは、学生自らが立ち上げたフードバンク『ソレイユ』による学生対象の食料品の無償配布だ。

食料品の無償配布
食料品の無償配布
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食料品を受け取った学生からは「物価高で食品が高くなり、忙しくてバイトも入れないのですごく助かる」「食費に関してはやりくりが大変なので、無料でいただけるのは非常にありがたい」など感謝の言葉が並んだ。

フードバンクしばたの協力のもと食品を調達し、第1回目の配布となった今回は、学生50人に向け、政府備蓄米5kgなどが配られた。

学生フードバンクの共同代表を務める大岩柚実さんは「特に衝撃的だったのが『おなかがすくまで動かない』といった声。スーパーでなるべく安いものを探して買うなど、そういう学生たちが少しでも楽になったらうれしいという気持ち」と話す。

1人暮らしの家計圧迫…食生活に不安・悩み抱える学生は6割以上

食料品や光熱費など様々な物の値段が上がり、家計が圧迫される中、1人暮らしの学生を中心に大きな影響が出ている。

新潟大学の学生を対象に行ったアンケートでは、普段の食生活に不安や悩みを抱えていると答えた学生が6割以上。

また「3食食事を取れているか」という問いには、「あまり取れていない」「ほぼ2食以下」と答えた学生は3割以上に上っている。

食料品を受け取った学生たちからも「部活動にお金を使い、どうしても食事がおろそかになってしまうので、こういったものはありがたい」「(コメの値段が)1年生の時と比べて2倍くらいになったりしているので、計画的にコメの食べる量を少なくしようと」「感謝の気持ちを持って食べたい」など厳しい現状について話す学生も見られた。

「食に苦労している学生たくさんいる」フードバンクの活動継続へ

大岩さんはこうした活動を継続したいと話す。

学生フードバンク共同代表 大岩柚実さん
学生フードバンク共同代表 大岩柚実さん

「私は1人暮らしではないので、主体的に感じている部分は少ないが、食に苦労している学生がたくさんいると思うので、今後も継続的に少しでも助けになれるような活動をしていきたい」

学生たちは今後、自ら県内企業を回り、一般の寄付なども募って月1回のペースで学生を対象にした食料品の配布を行う予定だ。

(NST新潟総合テレビ)

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