彩り鮮やかな「あじさいロード」と涼を呼ぶスイーツで梅雨を楽しむ
ジメジメとした梅雨空が続く季節だが、この時期だからこそ楽しめる景色と味を求めて愛媛県新居浜市を訪れると、心が晴れやかになる体験が待っていた。

30年の歳月が育んだ7000株の「あじさいロード」
新居浜市山田町では、道沿い約1キロにわたって植えられたアジサイが見頃を迎えている。「あじさいロード」と呼ばれるこの場所は、今年で30年の節目を迎えた。
「ここまで続けるのもすごいことですよ。30年って人生の1/3くらい」と、訪れた人が驚くほどの規模と歴史を持つ。

この道の始まりは10株のアジサイ
この道の始まりは、山田町の住民・竹内忠雄さん(90)が地域の景観を良くしたいという思いから、定年後に自宅周辺に10株のアジサイを植えたことがきっかけだった。
現在は山田自治会のメンバーも加わり、住民グループがボランティアで管理を続けている。

今は7000株以上のアジサイが咲く
「毎年株を増やし続けていて、今は7000株も8000株もあるんじゃないですか」と竹内さん。
同じ紫色でも濃淡があり、若々しいグリーンが残った花もあれば、しっかりと色づいた花もあるなど、様々な表情を見せている。

地域の宝を守り続ける誇り
「晴れも似合うけど、雨も似合う」と竹内さんの妻・睦子さん(83)。アジサイが水滴を纏うと、また違った美しさを楽しめる。
梅雨の時期に訪れる人々に「見るとね、元気がつく」と笑顔で語る竹内さん夫妻の姿からは、地域の宝を守り続ける誇りが感じられた。
この「あじさいロード」は6月いっぱいが見頃で、秋には紅葉、春には桜も美しい四季折々の景色を楽しめる名所となっている。

梅雨の季節を彩る涼やかなスイーツ
花々を堪能した後は、新居浜市東雲町にある「スイーツカフェD&3」で一息つくのがおすすめだ。
まちのカフェとしてオープンして6年目。このカフェではアジサイをあしらったソーダや、季節の果物を使ったパフェが人気を集めている。

ソーダにゼリーを浮かべた爽やかなメニューも人気
このカフェでは季節限定の「紫陽花ソーダ」(580円・税込)が人気を集めている。
マメ科のハーブ「バタフライピー」を使ったソーダに、ゼリーを浮かべた爽やかな一杯は、見た目にも涼しげで、時折口に入るツルンとしたゼリーの食感が楽しい。
バタフライピーはもともとは青色だが、レモン果汁など酸を加えると紫色へ変化する。

おすすめは「完熟メロンパフェ」
おすすめは「完熟メロンパフェ」(1650円・税込)。肥後グリーンとクインシーメロンの2種類のメロンがたっぷり飾られた贅沢なパフェで、下にはメロンゼリー、カスタードクリーム、生クリームが重なり、メロンづくしの味わいが楽しめる。
「めっちゃ美味しい!」と思わず声が出るほどの美味しさだ。
内田優店長によると、メロンが手に入る限り提供を続けるそうで、6月いっぱいは楽しめるという。

梅雨だからこそ楽しんで
梅雨の憂鬱な気分も、鮮やかなアジサイと季節のスイーツで吹き飛ばしてみてはいかがだろうか。
