若狭町にある老舗ウナギ店「源与門」がウナギのある部分を材料にカレーを開発し、
26日に試食会が行われました。隠し味は“地域愛”と“もったいない精神”です。
 
新たに開発されたのは、その名も「うなぎや源与門の黒カレー」です。黒いルーの中にはウナギの頭部分、兜が入っています。
  
若狭町にある「うなぎや源与門」は昭和元年創業で、県内外から多くの客が訪れる老舗のうなぎ店です。
 
多い日には1日200尾のウナギを扱いますが、兜の部分は活用しきれずもったいないと考えていました。今回、ノウハウのあるカレー店の協力でこの黒カレーを開発。
 
かば焼きの後の兜を柔らかく煮込み、細かくしてルーに加えました。栄養と旨みが詰まっています。
 
源与門では「カレーだと旨みも出汁も滋養も溶け込ませることができ、子供から高齢のまで食べてもらえる。三方五湖地域のお土産としてたくさんの人に食べてほしい」としています。 
 
新商品の試食会には、若狭町の渡辺英朗町長や嶺南にある道の駅の担当者ら約10人が参加。このユニークなカレーのお味は?
  
「食べた瞬間にウナギという感じはないけど、山椒をかけたときに合うなと感じたので、ウナギが溶け込んでいるのをそこで感じた」
「濃厚な味を想像していたが、意外とあっさりしている。レストランや家庭でこのカレーにウナギを乗せて食べるととてもおいしいと思う」
 
商品パッケージには越前和紙の端材も使われています。
 
「うなぎや源与門の黒カレー」は嶺南の道の駅などで販売されています。

福井テレビ
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