小学生に重機の操縦指導するお坊さん!?

長野県・小布施市で地面を掘削中の現場。重機を操縦するのは…なんと小学生です

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指導員
旋回するときも、そこに人がいないか、物がないか確認して…そう!

実はここ、パワーショベルやホイールローダーなどの重機を誰でも操縦できる“重機の遊園地”なんです。

そこで指導を行っているのは、林 映寿(はやし・えいじゅ)さん。普段は、お寺に仕える僧侶です。

林映寿さん
寺は地域の課題を解決するだとか、地域に必要とされるという立場になっていかなければいけない。大好きな乗り物で街を守っていく可能性を子ども達に感じてもらえれば嬉しい

16歳以上は免許を取ることもできる“重機の遊園地”。

“災害現場で重機を扱える人材を育てたい”という林さんの思いが詰まっているのです。

林映寿さん
6年前にですね、長野県は千曲川が決壊をしました。僕もスコップを持って現地に駆けつけたんですが、人間が10人いても20人いてもなかなか環境が変わっていかない。ただ、こういった小型重機でさえも人間に例えると100人分ぐらいの作業を1日でしてしまうのです。

自身が被災した際、圧倒的な人手不足を痛感したことから“自分で自分の地域を守れる人材を増やしたい”と2000人以上の操縦士を育ててきました。

多発する自然災害から自分の地域を守りたい

林映寿さん
ここ数年ですね、各地で自然災害が多発している。我々もそういった技術・経験を積んでいかなければいけないんじゃないのかなと。その皆さんが地域を守っていく。そんなことができたら嬉しいなと思っています。

自分たちで地域を守れる世の中になりますように。

災害に対応できる人を育てる林さんの活動はあすも続きます。
(イット!4月29日放送より)