松江城天守が国宝に指定されて2025年で10周年です。
国宝指定の決め手となった天守の完成時期を示す国宝の「祈祷札」が、松江市の松江歴史館で特別公開されています。
松江城天守の築造の際城内の柱に取り付けられたとされる2枚の「祈祷札」。
天守の完成時期を示す「慶長16年」の文字が記されています。
2012年、松江城二ノ丸にある松江神社で発見され、松江城天守が完成した年代を明確に示す証拠で国宝指定の決め手となりました。
祈祷札も国宝に指定され、通常はレプリカが天守の柱に取り付けられ、公開されていますが、国宝指定10周年に合わせ、所蔵する松江歴史館が期間限定で実物を公開しています。
長年保管していた松江神社 家原孝史宮司:
松江神社も国宝松江城と切っても切れないものだということを、この機会に認識いただければ幸いです。
祈祷札は築城の際の地鎮の品とされる槍と玉石と共に、松江市の松江歴史館で6月29日まで公開されています。