2024年の出生数は約68万人で過去最少となりました。
少子化対策の一環として政府が推進する「共育て」の現状を取材しました。
大阪・関西万博で行われたのは、世界で唯一の「妊婦体験」。
風船と温水を使い、徐々に大きくなるおなかを再現。
身体的な負担だけではなく、“命を宿す喜び”も体験できるのが特徴です。
子どもが3人いる男性:
これをずっとしているというのは(妻は)大変だったんだろうな。
体験した男性:
やっぱり席とかちゃんと譲らないとなっていう気持ちになりました。
夫婦が一緒に家事や育児に主体的に関わる「共育て」。
国の調査では、父親が家事や育児に関わる時間が長いほど、第2子以降の出生割合も高い傾向となっています。
5月に第1子の梨瑚ちゃんが生まれた、大原健広さん・光里さん夫婦。
一緒に滞在できることにも魅力を感じ、都内の産後ケア施設を利用しました。
光里さんは「(入院中は)自分の体のケアとかはもうそっちのけで、赤ちゃんをどう育てるかに必死だったので、夫と2人の方が、もう心としては安心です」と話します。
男性も女性と同じ程度で発症するとされる「産後うつ」。
こちらの施設では、心理相談や父親向けの講座を行うなど「共育て」を後押ししています。
健広さん:
気持ちよさそうだな。お風呂好きなんだ。
健広さんは「分からないことがたくさんあるので、すごく勉強になります。(Q.家に帰ってから沐浴する機会は?)もちろんです!もうこれは私の担当で!」と話しました。
家に戻ってからも積極的に育児に関わっている健広さん。
愛育産後ケア子育てステーション・石川紀子看護部長は「産後にどれだけ社会が母子とその家族を支援してあげられるかってところが大事」と話します。
男性育休取得や職場環境作りが進み、「共育て」が当たり前となることが、子どもを産み、育てやすい社会への一歩となります。