新潟県上越市で6月に入り、側溝などに使う鉄製のふた“グレーチング”の盗難被害が相次いでいる。誰が何の目的で盗んだのか…近隣の住民からは怒りの声が上がっている。
被害額は約21万円…上越市でグレーチング盗難相次ぐ
「なんでこんなところを狙ったのか、怒りを持っている」
こう怒りの声を上げるのは、上越市上昭和町の町内会長を務める髙宮宏一さんだ。

この地区にあるショッピングセンターの駐車場の出入り口付近には、カラーコーンがずらりと並んでいた。これらは、すべてグレーチングが盗まれた跡だ。
上越市によると、6月17日から18日までの2日間で、複数箇所で合わせて17枚の鉄製のグレーチングが盗まれる被害が発生。被害額は約21万円に上るという。
転売目的の窃盗か…通学路にあるグレーチングも被害に
犯行の背景にあるとみられるのが金属価格の高騰だ。

鉄スクラップ1tあたりの価格は年々上昇し、5年前に比べて約2倍になっていて、上越市は転売目的の可能性が高いとみている。
髙宮会長は「今まで、こういうような事案は上昭和町ではなかったので、私も安心していたが、この通りグレーチングが盗まれると聞いてびっくりした」と話す。
人や車が安全に通行できるように、道路の排水溝や側溝などに設置されるグレーチング。
被害現場はコーンが置かれ、安全対策が取られているが、小学校の通学路になっている所もあり、髙宮会長は児童のケガにつながりかねないと懸念を示す。

「大変子どもたちにとっては危険な場所、登下校で通るときに側溝に落ちる可能性があるのではないかと心配している」
被害は、上昭和町地区から5kmほど離れた北陸道の上越インターチェンジ付近でもグレーチング6枚が盗まれていたことが分かった。
上越市は警察に被害届を提出していて、被害箇所では資材が届き次第、復旧を進めるとしている。
(NST新潟総合テレビ)
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