長野県高山村の笠ヶ岳で12日、山中で遭難した女性を救助する一部始終が救助隊のボディカメラによって捉えられた。76歳の女性はネマガリダケ採りの最中に滑落したとみられ、足や腕を骨折する重傷を負っていた。
山中で女性遭難…救助隊が斜面で発見
長野県高山村の笠ヶ岳で12日、遭難者を救助する様子が、長野県警の救助隊員がつけていたカメラによって捉えられていた。

ヘリから降下し、隊員が木々の隙間に倒れる遭難者を発見した。隊員はわずかに開けた沢に降り立ち、険しい斜面を登ると、そこにはぐったりと横たわる女性の姿があった。
「大丈夫?頭打った?」と隊員が話しかけると、「足と…」と声を絞り出す女性。

隊員は「帽子置いてっていいね?」と声をかけ、女性の帽子を外し、救助活動を開始。女性に意識はあるものの、動けない様子だった。
「どこから落ちちゃった?」と隊員が尋ねると、女性は上を指差した。隊員が「上から落ちてきたんだ」と確認するように声をかけた。

女性はすぐ横の急斜面を滑落し、腕や足の骨を折るなどの重傷を負っていた。
女性は重傷…山菜採りの最中に滑落か
その後、救助ヘリに連絡を取っていた隊員は「現場からやまびこ(ヘリ)。ちょっと、だいぶ斜度の急な段差の上です。本人上の崖から落ちたとの申し立てです。現在地からのピックアップ可能でしょうか。どうぞ」と状況を伝えていた。

救助されたのは76歳の女性で、仲間と2人でネマガリダケを採りに来ていた。しかし途中ではぐれ、斜面を滑落。救助された女性は「ネマガリダケ採りに夢中になっていた」と話しているという。
警察は「複数人で入山し、近い距離で声を掛け合うこと。携帯電話を必ず持って行くこと。迷ったと思ったら、山を下りるのではなく、来た道を引き返すこと」などと注意を呼びかけている。
(「イット!」 6月20日放送より)
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