兵庫県西宮市の認定こども園で卵アレルギーのある園児に卵を含むパンが出され、アナフィラキシーの症状で病院に搬送されていたことが分かった。
搬送された園児の母親が関西テレビの取材に応じ、再発防止を求めている。

■「泣きながら、かゆいかゆいってずっと言っていて」 園児はアナフィラキシー症状で病院に搬送
搬送された園児の母親:泣きながら、かゆいかゆいってずっと言っていて、全身腫れあがって真っ赤かでかきむしってっていうのがかなり長い時間続いていた。
取材に対し当時の緊迫した状況を語る園児の母親。
問題が起きたのは先月。
西宮市にある認定こども園「阪急幼稚園」で卵アレルギーのある園児3人がパンを食べたところ、2人がアレルギー反応を起こした。
市などによるとこのうち1人は嘔吐など「アナフィラキシー」と呼ばれる重いアレルギー症状で病院に搬送されたが、その後、症状は回復。
一体何があったのか。

■卵アレルギーのある園児のために作られたパンに”卵の成分”が
記者リポート:こども園の調査では、提供されたパンから卵の成分が検出されたということです。
卵アレルギーのある園児のために作られたパンに”卵の成分”が入っていたというのだ。
保健所の調査によるとパンを製造した業者は通常のおやつとアレルギーのある園児用のおやつでは調理器具を使い分けるなど、食物アレルギーを防ぐ対応は日常的に講じていたということだ。
では、なぜ卵の成分が混入したのかー?

■「責任者不在の中で製造管理の体制を間違えた」とパンを製造した業者
業者は関西テレビの取材に対し、混入した理由は分からないとした一方…
パンを製造した業者:普段は通常のおやつとは別の厨房で作っていたがその日は同じ厨房で作った。責任者不在の中で製造管理の体制を間違えた。
園児の母親は、二度と同じようなことが起こらないようにしてほしいと訴えている。
園児の母親:アレルギーも命に関わることがあるので、注意だけで終わるのではなく、厳しい処分が入るぐらいじゃないと、こういう混入はまた起こってしまうんじゃないかなぁというのはあったので、。(厳しい処分)につながったらもっと安心できる。
こども園は保護者説明会を開き、問題が起こった経緯について説明している。
(関西テレビ「newsランナー」2025年6月20日放送)
