自動販売機の横に設置されている、本来はペットボトルなど飲料容器のみを入れるためのリサイクルボックス。そこに、袋に入ったごみなど無関係なごみまで捨てられる事態が相次いでいる。なぜこうしたマナー違反が相次いでいるのかーー。驚きの実態を取材した。
リサイクルボックス近くに放置された大量のごみ
既に列島各地で観測されている猛暑日は飲料水の需要も増える時期。

そんな中、都内の繁華街で目に付いたのは、リサイクルボックスからペットボトルがあふれ返り、道にまで散乱している様子だ。

さらに別の場所では、リサイクルボックスの入り口に袋が詰まっていた。

リサイクルボックスに入りきらない大量の空き缶やペットボトルが路上に放置されるなど、後を絶たないごみの置き去り。
街で“解決策”を聞いてみると「『入れないで』など色んな国の言葉で貼る」「すぐ入れられるようなシステムではなく、ボタンを押したり、アンケートに答えないと入れられないなど。ロック解除つけたり」などの声があった。
一方で、「いたちごっこでしょ。他人がやってるから、置いてあるから置く。下手に置かない方がいい」という意見も聞かれた。
リサイクルボックスがあるからこそ、無関係なごみまで多く集まってしまうのではないかという懸念が聞かれた。
条例でリサイクルボックス設置を義務付ける市区町村も
しかし実は、自動販売機を設置する際、条例でリサイクルボックスの設置を義務付ける市区町村もある。

そんな中、取材班が渋谷区で見つけたのは、下からペットボトルなどを入れる仕様となっているリサイクルボックス。

3年前から、ごみなどが混入しにくい設計のリサイクルボックスが導入されているという。
大きな啓発シールで異物混入を防ぐ。
しかし、渋谷区の一角では、紙のカップやポリ袋に入ったごみまで捨てられていた。
異物が混入しにくく設計された新型リサイクルボックスに落書きまでされてしまっていた。

別の場所では、回収業者が訪れると、引き出した瞬間、ペットボトルなどがあふれ出てくる様子も見られた。
外国人観光客「ゴミ箱でないこと知らなかった」
工夫を施しても、やはりごみが放置されてしまう現状に外国人観光客も驚きを隠せない。
タスマニアからの観光客:
(Q. この現状を見て)
本当に満杯ね。
では日本の飲料容器の捨て方について、どのように感じているのかーー。

アメリカからの観光客:
(Q. ごみ箱ではないの知っていた?)
知らなかったです。
カリフォルニアからの観光客:
(Q. 捨てる場所を見つけるのは大変?)
大変です。ホテルに持ち帰って捨てます。
外国人も困惑する日本のごみ捨て事情だが、利用者のモラルが求められている。
(「イット!」 6月19日放送)