「本当にこの道は事故渋滞が多い」「また?今年入って何回目よ」「ガチで使う気なくなるくらい怖い」
6月16日、高知東部自動車道で車がセンターライン上のワイヤーロープに衝突して横転。なんこく南~高知龍馬空港IC間が通行止めになったことを報道すると、インターネットに多数のコメントが寄せられました。
高知東部自動車道では2025年に入って事故が約60件発生。前年同期比で2倍近い数となっています。

交通事故鑑定人の中島博史さんに取材すると、中島さんは「使う人が増えて交通量が多くなったので単純に統計的に事故が増えやすくはなる」と指摘しました。
2025年3月、空港~のいちIC間が開通。これにより空港~なんこく南IC間の1日の交通量は平均2万4500台と開通前より5300台増えました。
中島さんは、これまでのように国道に降りずにすむため便利になった反面、油断してスピードを出しすぎないよう注意が必要だと言います。
また東部自動車道で目立つのはセンターラインをはみ出す事故です。
2024年9月、香南やすIC付近でセンターラインをはみ出した車が対向車線の車と正面衝突し、1歳の男の子が亡くなりました。事故を受け、センターライン上のポールの間隔を狭くしてはみ出しを防止する対策がとられました。
しかし、ポールだけでは不十分だと中島さんは指摘します。「ラバーポールが立っているだけの所は地方の自動車専用道路でよく指摘される危険な点。対向車線が操作ミスで飛び出してきてしまった時に正面衝突を防げない点で危険。」
はみ出しを防止するためには、樹脂製ポールよりもワイヤーロープが望ましいとされています。しかし東部自動車道では道路の構造上、ワイヤーロープを支える支柱を打ち込めない箇所があるため、設置が一部にとどまっています。
2025年に入って、なんこく南ICから高知龍馬空港ICまでの区間で事故が多発しています。
県警交通企画課の宮村彰彦警部補は「3月に(空港~のいちIC区間が)開通してから空港IC付近での事故が多く見られています。ドライバーの前方不注意やハンドルブレーキの操作のミスが原因となっています。緊張感を持って事故防止に努めてもらいたい」と呼びかけています。