初夏から夏が旬の大葉で夏バテ予防 栄養豊富な薬味で暑い季節を乗り切る
独特の香りで、和食から洋食まで幅広く活躍する大葉。
一年中見かける印象があるが、実は初夏から夏にかけてが旬の時期だ。
愛媛県松山市の産直市・太陽市から、豊富な栄養素と食欲増進効果で、夏バテ予防にも効果的な大葉の魅力と、活用法を紹介する。

栄養たっぷりの大葉で夏を元気に乗り切る
香り高く、清涼感のある大葉は初夏から夏にかけてが最もおいしく食べられる時期だ。
薬味として使われることが多いが、栄養価も非常に高い。βカロテンやビタミンC、鉄分など様々な栄養素を含み、免疫力の向上や風邪予防、疲労回復に効果的とされている。
特に注目すべきはカリウム。身体の水分代謝を良くし、血圧を正常に保つ効果が期待できる。汗をかく夏場の栄養補給に適した食材と言える。

刻むほど香る特有成分が食欲を増進
大葉の特徴的な香り成分は「ペリルアルデヒド」と呼ばれるもの。
この成分には食中毒の予防効果があるとともに、食欲を増進させる働きもある。大葉を刻むことでより香りが引き立ち、効果も高まる。
夏バテで食欲が落ちる時期に、この香り成分の力を借りて食事を楽しめるのは大きなメリットだ。

火を使わない簡単レシピ「冷ややっこの大葉だれ」
暑い夏に最適な、火を使わない簡単レシピを紹介する。今回は「冷ややっこの大葉だれ」。
【材料(2人分)】
大葉10枚
絹ごし豆腐1丁
醤油大さじ5
砂糖小さじ1
おろしにんにく小さじ1/2
ごま油小さじ2
粉唐辛子少々
白いりごま小さじ1と1/2
【作り方】
1. 大葉は洗って軸を取り、粗みじん切りにする
2. ボウルに醤油と砂糖を入れ、混ぜて溶かす
3. 残りの調味料を全て加える(粉唐辛子の代わりに七味も可)
4. 大葉を加えて混ぜる
5. 豆腐に大葉だれをかける
このレシピは「とっても爽やか。ピリっと辛くて、暑さで食欲がない時でも食べやすい」と評されている。香りが楽しめる一品で、夏にぴったりの簡単料理だ。

鮮度を長持ちさせる保存法
大葉を長持ちさせるには、湿らせたキッチンペーパーに1枚ずつ挟み、密閉容器やビニール袋に入れてから、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめだ。乾燥を防ぐことが大切なポイント。
冷蔵保存なら約2週間、冷凍すれば約3週間の日持ちが期待できる。

良質な大葉の選び方
良い大葉を選ぶコツは、葉の切れ込みが深く、葉にハリがあるものを選ぶこと。
新鮮な大葉を選んで、夏ならではの爽やかな料理を楽しんでみてはいかがだろうか。
自宅で簡単に作れる夏バテ予防レシピとして、ぜひ活用してほしい。
