2025年4月に開幕した大阪・関西万博。様々な国の文化や未来を担う技術など、見どころが盛りだくさんだ。6月13日~15日には、東北6県の魅力を一カ所にぎっしりと詰め込んだ「東北四季の彩り&東北絆まつり」が行われた。
東北グルメが一堂に
観光・芸術・グルメなどで東北をPRする「東北四季の彩り」。いい香りが漂う会場では、牛タンや笹かまぼこ、玉こんにゃくにサクランボなど、各県を代表する東北グルメが集まった。

行列の先には、福島のモモジュース。大人気となっていた。訪れた人は「ずんだを食べようと思う。枝豆のつぶつぶを感じるからおいしい。東北全部まとまってくれるのがありがたい」と話す。

さらに、秋田のいぶりがっこ、福島・会津のソースカツ丼のタレなど東北各地の特産品を一気に詰め込んだ「東北六県ロール」という商品も。口の中一杯に東北が広がる。
東北が誇る技に触れる
「伝統と革新ゾーン」では、伝統工芸品の職人による実演ライブや手作り体験ができる。
中でも人気だったのが、福島の赤ベコの絵付け体験。

リボンがこだわりという女の子は「楽しかった」と話し、出来上がりに満足している様子。また兵庫県から訪れた人は「東北って海のイメージがあるので、きれいな海と差し込んでいる光で黄色をイメージしました」と話し、楽しんでいるようだった。
東北6県の祭りが万博へ
今回の目玉は、2日間にわたって東北6県の祭りが一堂に会する「東北絆パレード」だ。しかし、初日の14日は雨によりパレード中止となり、代わりにステージ上で行われることになった。福島県からは「福島わらじ祭り」が参加し、約100人が金のわらじと共に会場を盛り上げた。

強まる雨にも負けず、熱いステージを見守った観客からは「仙台から大阪に来て、1年半働いているけど、ちょっと懐かしいなと思って泣いてしまった」「そこまで復興されたっていうのが、気持ちが伝わってきて涙が出そうな感じになった。大阪と同じラテン系の気持ちがあるのかなと思った」との声が聞かれた。
雨を吹き飛ばすような明るさで会場を包み込んだ東北6県の祭り。踊り手も観客も特別な時間を過ごせたようだ。

イベント最終日は天気にも恵まれ、パレードが行われた。福島わらじまつりのシンボル「大わらじ」も登場し、イベントに花を添えた。

福島わらじまつり実行委員会の加藤淳志さんは「震災から14年経って、大阪・関西の方々にその時のお礼を言うことができた。福島の元気と楽しさをしっかりとPRできたと思う」と語った。
(福島テレビ)