熊本・玉東町が町の内部情報を外部に漏えいさせたとして、30代の男性職員を懲戒処分にしたことについて、玉東町は情報漏えい先が『熊本県警』だったと明らかにした。県警はTKUの取材に対し「個別の事案についての回答は差し控える」としている。
情報漏えいで懲戒処分 漏えい先は警察
熊本・玉東町は、町の新しい庁舎や町が建設した高層マンションに関する内部情報を、上司に相談せずに外部に漏えいしたとして、5月に30代の男性主事を減給の懲戒処分にした。

玉東町は、情報の漏えい先が『熊本県警』だったと、6月13日に明らかにした。その上で男性主事を処分した理由について、「内部資料を熊本県警に提供し、他の職員が官製談合防止法違反の疑いで、任意の事情聴取を受けるなど、組織内を疑心暗鬼にさせた」としている。

また、6月13日の玉東町議会では、懲戒処分に至った経緯を詳しく調査する、特別委員会の設置に向けた動議が提出されたが、賛成少数で否決された。

前田移津行玉東町長は「熊本県警は職員6人から事情を聴き、ある職員は13日間、延べ80時間に及ぶ任意の取り調べがあったが、6人は罪に問われていない」とした上で、「公益通報制度にのっとってやっていれば、何ら問題はなかった」と述べた。
「何もないのに作り立てて捜査」
また、前田移津行玉東町長は「捜査はもうちょっと慎重に。片方だけのタレコミを聞いてするべきじゃない。今後、役場内で疑義があったら(警察に)言ってよい。何もないのに作り立てて捜査をやっている」と、熊本県警の捜査を批判した。

一方、熊本県警はTKUの取材に対し、「個別の事案についての回答は差し控える」としている。
(テレビ熊本)