北海道札幌市中央区で刃物男の目撃が相次ぐなか、豊平区でも同じような不審者が目撃された。
いずれも小学校が近く、不安が広がるなか、不審者から子ども達の身を守るためには、どうすればいいのか。
「現場は車通りが多く、人目がつきやすい場所です。不審な人物はこちらの方向へ立ち去ったということです」(吉村直人記者)
6月9日午後4時20分ごろ、札幌市豊平区美園2条6丁目付近でカッターナイフのようなものを持った男を下校中の中学生が目撃した。
現場は国道36号と環状通が交差する近くで、男は細い路地から出て環状通りを歩いていたという。

現場から約400mには豊園小学校が。
「朝の登校時間ですが保護者と一緒に学校にくる児童も見受けられます」(吉村記者)

豊園小学校では、不審者の情報を10日、保護者に一斉に連絡した。
「普段1人で公園に行かせるのも心配なくらい」(保護者)

カッターナイフのようなものを持った男は、年齢が50から60歳くらいで身長160センチほど、小太りで白髪交じり。
刃物をもった不審者は、札幌市では中央区の桑園エリアでも。

「怖いですね。早く捕まってほしい」(保護者)
6月5日から7日かけて3件、刃物のようなものを持った男が目撃されている。
この3件の内、札幌市中央区北8条西22丁目付近の2件については、警察が60代の男性を特定。男性は「ハサミをもって外出した」と話していて、警察は6日のもう1件との関連性を捜査している。

不審者に遭遇した場合は…
小学校の近くで相次ぐ不審者。
子どもたちが不審者にもし不審者に遭遇した場合、どうすればよいのか。
防犯のプロ、ALSOKに実際に教えてもらった。

画面左の記者が、刃物を持った不審者だった場合…
ポイント1…距離をとる
不審者が近寄ってきた場合、まずは距離をとることが大事。後ろをみると背中を刺されるなどするので、後ずさりする。

ポイント2…ランドセルを投げつける
荷物を投げつけるなど、相手の進行を妨げるようなパターンをとってから逃げる。
荷物が重い場合は投げなくても、置いていくほうが逃げやすい。

ポイント3…大声でさけぶ
警察を呼んでください、助けてくださいなど声を出しながら逃げる。

「まずは逃げるということを第一に考えて行動していただきたい」(ALSOK 担当者)

不審者に遭遇してしまった際のポイントまとめ
<万が一不審者と会ってしまった場合>
身を守るためには、まずは距離をとって逃げることが大切。
後ずさりをし、ランドセルなど持っているものを不審者に投げ、相手の行動を一度妨げるようにする。
ランドセルに防犯ブザーがついている場合は、投げる前もしくはおろす前に、鳴らすことがベスト。
距離をとった上で「助けてください」と叫ぶことも大切。
