南米発の赤い新ジャガ「アンデスレッド」が今季登場
春の収穫期を迎え、市場に並ぶ新ジャガイモの種類が多様化している。
たくさんの野菜が並ぶ中、愛媛県松山市の産直市「太陽市」で今季注目を集めている野菜がある。一見すると、サツマイモと見間違えるような赤い皮が特徴の「アンデスレッド」だ。

南米原産の赤い新ジャガ、栄養価にも特徴
アンデスレッドは、その名の通り南米アンデス地方が原産の新ジャガイモだ。松山市の産直市場「太陽市」では現在、アンデスレッドを含む10種類以上の新ジャガが並んでいる。価格は1袋4~5個入りで約200円。
「最大の特徴は皮の紅色です。果肉は濃い黄色で、部分的に紅色になることもあります」と太陽市の店長は説明する。見た目だけでなく栄養面でも特徴があり、通常のジャガイモには含まれないアントシアニンが豊富だという。
アントシアニンは抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や目の健康維持に役立つとされている。また、新ジャガはビタミンCも豊富で、暑くなるこれからの季節に嬉しい疲労回復効果も期待できる。

調理特性を活かした活用法
アンデスレッドは火が通りやすい品種のため煮崩れしやすい特徴があるが、その性質を活かせばコロッケやポテトサラダなどの調理に最適だ。
太陽市では、皮の鮮やかな赤色を生かした「新ジャガとえびのチーズ炒め」を提案。
試食した早戸リポーターは「芋の味が濃い。結構甘みがありますね。食感が滑らかで美味しいです」と感想を述べた。

夏場の保存方法に注意
梅雨から夏にかけての高温多湿の時期、新ジャガイモの保存には工夫が必要だ。
「湿度の高い梅雨や夏場は、新聞紙に包んでからナイロン袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存してください」と店長はアドバイスする。この方法で鮮度を保ち、長く楽しむことができる。

旬の夏野菜も続々登場
太陽市の売り場には、新ジャガイモ以外にも夏の野菜が次々と登場している。
キュウリに似た見た目のズッキーニ(1本120円前後)は、実はカボチャの仲間。加熱調理だけでなく、薄切りにしてサラダやナムルにするのもおすすめだ。
夏の代表野菜であるトマト(3個300円前後)は、抗酸化作用の強いリコピンを含み、美肌効果や生活習慣病の予防効果も期待されている。
また、梅(1kg500〜800円前後)も出揃い、今年は青梅だけでなく七夕小梅も豊作だという。疲労回復や免疫力アップに役立つ梅干しや梅酒作りに最適な時期を迎えている。
「たくさんの種類のジャガイモが増えてきています。お好みの味を見つけに、ご来店お待ちしています」と店長は話す。旬の野菜が彩る食卓で、季節の味覚を楽しんでみてはいかが?
