アメリカ・トランプ政権の国家情報長官が被爆地を訪れ、自身のSNSで核兵器の廃絶を訴えました。

長崎の被爆者からは歓迎する声が聞かれました。

米・ギャバード国家情報長官
「最近、私は日本の広島を訪れ、80年前の1945年に投下された1発の原爆がもたらした想像を絶する恐怖の跡が残る街の爆心地に立った」

ギャバード国家情報長官は10日、「X」に動画を投稿しました。

長崎と広島に投下された原爆の被害について言及し、「今なお残る悲しみを言葉で表現するのは難しい。一生忘れられない経験だ」などと述べました。

その上で今の核兵器の威力は当時とは比較できないほど強力と指摘し、核兵器廃絶の必要性を訴えています。

米・ギャバード国家情報長官
「私たちは核戦争への道を拒否し、誰も核の破滅の恐怖におびえることがない世界を目指して努力しなければならない」

原爆投下を正当化してきたアメリカの政権で現職の閣僚が核兵器反対を表明するのは極めて異例です。

長崎被災協の田中重光会長は、動画がアメリカ国民が核兵器について考えるきっかけになればと期待を寄せています。

田中重光 会長(84)
「勇気ある行動ですよね」「核兵器をなくしていく、削減していく話し合いをしないと大変なことになる、と皆が知ってほしい」


その上で、改めて世界の指導者に被爆地を訪問し、被爆の実相を学んでほしいと話しています。

テレビ長崎
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