梅雨の不調は”食事”で改善 栄養満点でお手軽レシピ
梅雨の時期は、寒暖差や気圧の変化により体調を崩しやすい時期といわれる。
特有のむくみやだるさ、そんな不調を改善する方法の一つが、「食事」。
じめじめムシムシする雨のシーズンを少しでも快適に、過ごすためのヒントを食事から探っていこう。
食欲増進と簡単調理がポイント
レシピ開発や栄養指導などを行う会社、「ヘルシープラネット」の代表を務める今川弥生さんによると、梅雨の時期のレシピで大切なのは二つのポイントだ。
ヘルシープラネット代表・今川弥生さん：
「梅雨になってくると、からだがだるくなって食欲がわかないから、じゃあもうごはんやめちゃおうと思う方が多いじゃないですか。なので“食欲増進”がひとつ、もう一つは
簡単じゃないとしんどくなってくるので、なるべくなら“熱を出さない”お料理。」
カラフルサラダで水分排出を促す
「梅雨の時って、体の外に汗が出ないからしんどいんですよ」と語る今川さん。
湿度が高く汗をかきづらい梅雨の時期は、体内に水分が溜まりむくみやだるさを感じやすくなる。こうした不調を改善するため、今川さんは栄養満点でお手軽なレシピを紹介した。
まず紹介されたのは、むくみ解消に効果的なカラフルサラダ。
キュウリやトマトなど夏野菜に含まれるカリウムは、体内の余分な水分を排出する働きがある。「汗で出して、尿で出して、そんな感じ」と今川さんは説明する。
湿度が高く、汗をかきづらいため、むくみに悩む人も多い梅雨。キュウリやトマトにも含まれるカリウムが改善の手助けをしてくれる。
さらに、このサラダには疲れた体に嬉しいビタミンB1を多く含む大豆や、カリウムたっぷりのレーズンなどもトッピング。彩り豊かな具材が食欲を刺激する。
乳酸菌の餌になるのがはちみつ
このレシピの肝は、特製ドレッシングにある。
ヨーグルト１００ｇ、はちみつ大さじ１／２、塩昆布２ｇ、梅干し１つを混ぜ合わせるだけの簡単調理だ。
「お腹を整える力がヨーグルトにあって、乳酸菌の餌になるのがはちみつ。野菜の食物繊維も乳酸菌の餌になるので、腸内環境が整う」と今川さんは腸内環境改善の仕組みを解説した。
そこに加えるのが、疲労回復が期待される梅干しとうま味たっぷりの、塩昆布。混ぜ合わせるだけで完成する。
簡単！のっけご飯で熱中症予防
もう一品は、火を使わずに作れる「簡単！のっけご飯」。
材料は鶏ささみ、酒、きゅうり、ミニトマト、しその葉、塩昆布、枝豆、とうもろこし。
調理のポイントは鶏ささみ。
鶏のささみに塩と料理酒を振って電子レンジで加熱するだけの簡単調理だ。レンジ調理は、鶏ささみ１００グラムで６００ワット１分が目安。足りなければ、３０秒ずつ追加していく。
「鶏肉って本当に温かくなって『よし、できた』というまでやっていると固くなるので、余熱で加熱させるほうがいい」と今川さんがアドバイス。
「汗出してごはん作るのはしんどいもんね」と夏の調理にコツを伝えた。
炊いたご飯の上に、カットした野菜と手で裂いたささみを乗せ、ポイントとなるキムチを加える。「カプサイシンがあるし、発汗作用もあるので熱のこもりがね」と今川さん。
キムチは体にこもった熱を外に出すとともに、味の決め手にもなる。
調理方法も味付けもシンプルにさっぱりと
今川さん：
「何を乗せてもらってもいいと思います。とにかく蒸し暑さに負けずに、元気に夏を迎えられたらいいな。」
名護谷アナウンサー：
「ドレッシングいいですね。しっかり酸味があって、でもすっぱすぎない。まろやかさははちみつですか？さっぱりいただけます。」
ごはんは具材としっかり絡めていただきます。
名護谷アナウンサー：
「シンプルですけど、キムチとシソの味がすごく引き立っていて、香りもいいので、すすみますね。」
蒸し暑い時こそ、調理方法も味付けもシンプルにさっぱりとするのがポイントだ。
今川さんは「私たちのからだって毎日入れ替わっているんですよ。時々刻々と入れ替わっているので、いつも新陳代謝があるから、コンスタントに食べられるものを上手に体の中に入れていくことが大切」と話す。
栄養満点だけど手軽なレシピで、梅雨もすこやかに過ごしたい。
