ゲームショウが初のオンライン開催

国内最大級のゲームの見本市「東京ゲームショウ」が、初のオンライン開催で本格的にスタートした。

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新型コロナウイルスの影響で、初めてオンラインでの開催となった「東京ゲームショウ」は、9月24日午後8時にオープニング番組が始まり、本格的に開幕した。

27日までの開催で、出展企業が公式番組などでゲームの情報を配信する。

巣ごもりでゲームの需要が高まる中、11月には、マイクロソフトソニーの新型家庭用ゲーム機の発売も控えていて、ゲームソフトの新製品などにも注目が集まっている。

25日の基調講演では、次世代ゲーム機などについて意見が交わされるほか、感染拡大で変化したゲームの制作現場についても話される予定。

オンラインで参加者は増加の見込み

2020年は、初めてアマゾンジャパンのネット通販サイトに特設ページを作り、公式番組の視聴のほか、新作ゲームや関連グッズの購入が可能になった。

出展社数は去年の655社から424社と大幅に減少したが、場所を選ばず参加できることなどから、例年より参加者が増えると見込んでいて、新たな見本市の形となれるかが注目される。

世界市場を取り込むチャンス

三田友梨佳キャスター:
社員全員がリモートワークで働く会社、キャスター取締役COOの石倉秀明さんに聞きます。石倉さんは以前ゲーム会社にお勤めだったそうですが、このニュースはどうご覧になりますか?

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
東京ゲームショウというのは、ゲーム業界で働く人には一大イベントなので、大がかりで準備しているのを見てきました。会場にも行きましたが、いろいろなコンテンツや展示があって熱気が凄かったのを覚えています。今回開催がオンラインになったことによって、今まで会場に来ていたコアなファンとの繋がりをどう作るのかというところは新しい課題になりますが、逆にオンラインになったことによるチャンスも出てきていると思います

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
日本のゲーム市場の中心はオンラインゲームとなっていますが、ソーシャルゲームでも課金して使うユーザーは全体の数パーセントほどで、かなりライトユーザーを中心に市場が形成されています。オンラインですと、ライトユーザーや地方在住の方の取り込みはしやすくなると思います

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
もう一つは場所を選ばなくなったことで、世界の大きな市場を取り込むチャンスも出てきていると思います。世界で見てもゲーム市場は17兆円ほどあり、2023年には20兆円を超える規模になると言われています。その中で日本のゲームコンテンツというのは、非常に競争優位性もありますから、世界のデベロッパーを呼び込む世界的なゲームショウに昇華させるきっかけになればいいなと思います

三田友梨佳キャスター:
オンラインだからこそ、各企業がいままで獲得できなかったファン層にアプローチできるのは大きな利点です。今後リアルイベントが復活した時にオンラインをどう活用していくのかも、1つの試金石となりそうです。

(「Live News α」9月24日放送分)