6月12日で宮城県沖地震の発生から47年となります。暮らしの中の防災に役立つユニークなアイテムを集めた販売会が仙台市青葉区の百貨店で開かれています。また、防災グッズとしても役立つアウトドア用品を紹介するイベントも仙台で開かれました。

きれいなガラスの香水ボトルに見える商品。実は4センチほどの小さなホイッスルです。

藤崎 高田彩子さん
「私もつけています。ネックレスタイプとストラップタイプがあって、いつでも身近にお持ちいただけます」

災害などの緊急時、人や災害救助犬が聞き取りやすい高さの音で自分の居場所を伝えることができます。青葉区の百貨店、藤崎で開かれている防災グッズの展示・販売会。自宅で日常使いできるアイテムで、災害時にも活躍するユニークな商品が並んでいます。こちらは簡単、便利に頭を守ります。

藤崎 高田彩子さん
「平べったい状態から頭にのせて押し込むだけで3秒で装着できる、とても簡単な防災キャップです」

プラスチック製で、衝撃を緩める力は防災ずきんの5倍ということです。子供用は燃えにくい素材の布で首元を守る機能も。自宅の本棚やロッカーなど、狭い所にしまっておくことができます。

続いてはこちら、富士山の絵が描かれたアート作品…ではなく、非常用のトイレなんです。中にはトイレ5回分の凝固剤とビニール袋が入っています。

藤崎 高田彩子さん
「普段から目に入っていることで、もしもの時に手に取りやすいところがいいところだと思います」

日ごろから近くに置いておくことで、もしもの時の備えも身近に。

藤崎 高田彩子さん
「毎日毎日災害のことを考えるのはとても心が苦しくなると思いますが、お守りになるアイテムを持っていることで安心して日々を過ごせるようになっていただきたいと思います」

展示販売会は青葉区の藤崎本館で今月18日まで開かれています。

一方で、この土日、アウトドアの知識を通して、防災の意識を高めようというイベントも開かれました。キャンプや登山用品を扱う仙台市内の企業が企画し、全国約20店舗のアウトドアグッズが販売されました。アウトドアと防災、一体どんな関係があるのでしょう?

イベントを企画したENstyle 川村峻介代表
「アウトドア人口が増えれば災害に強い人が増えると考えている。まずアウトドアに興味を持ってもらうことがいいと考え、イベントを開催している」

キャンプや登山では、災害の時と同じように水道や電気・ガスなどがほとんど使えないため、アウトドアの知識があれば、いざという時に役立つというわけです。会場では子供たちが防災リュックの中身を考えるワークショップも行われました。

参加した小学5年生
「いざという時にちゃんと準備できていないとだめだなと思った」

イベントには2日間で約3400人が訪れたということです。

仙台放送
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