札幌を拠点に活動するお笑いコンビ・モリマン(ホルスタイン・モリ夫、種馬マン)が、芸歴30周年を記念したイベント「モリマンフェス」を6月6日(金)に開催した。会場となったZepp Sapporoには1700人もの観客が詰めかけ、約6時間にわたって笑いと感動の渦が巻き起こった。

豪華ゲストが続々登場、会場は興奮のるつぼに
オープニングアクトでは、かつてモリマンと番組で共演していた「B☆Luck(ビーラック)」が14年ぶりの再結成ステージを披露。当時からのファンから歓声が上がった。

続く「開会宣言」には吉本興業の藤原寛副社長が登壇。「モリマンとは戦友であり、仲間、そして家族…愛してます…何ゆうてええか、わからなくなりました」と言葉を詰まらせる一幕も。そこへモリマンが現れ、「おい!グダグダじゃねぇか!」とツッコミを入れると、会場は一気に笑いに包まれた。

泉谷しげる、MAXが熱唱!涙と笑いが交錯
地元札幌のバンドやお笑いコンビが次々とステージを盛り上げる中、空気を一変させたのは泉谷しげるさんのステージ。フジテレビの音楽番組でモリマンと共演していた泉谷さんは、力強いアコースティックギターとボーカルで「春夏秋冬」など6曲を熱唱。モリ夫さんは感極まり、「ジジイありがとう!」と涙する姿に客席からも温かい拍手が送られた。

同じ番組で共演していたMAXも、30周年ツアー中の合間を縫って駆けつけ、モリマンと出会った1997年の思い出の曲「Give me a Shake」などを披露。さらに、モリ夫さんが2日前に急遽リクエストした「Tacata’」もサプライズで歌い、会場の熱気は最高潮に達した。

祝福のメッセージとサプライズで感動のフィナーレへ
お笑いのゲスト陣も大勢かけつけ、会場を大いに盛り上げました。オズワルドや、モリマンと30年来の親友だという”まちゃまちゃ”も登場し、二人への思いを込めた手紙を朗読。会場は笑いと感動に包まれた。

フェス後半には黒猫同盟が登場。モリ夫さんは小泉今日子さんと「夜明けのMEW」をデュエットしましたが、6時間という長丁場の終盤だったこともあり、声がほとんど出ず。出演者から総ツッコミが入り、観客の笑いを誘った。

さらに清水ミチコさん、野沢直子さん、ロンドンブーツ1号2号、岡村隆史さん、そしてかつての因縁の相手・月亭方正さんからもビデオメッセージが到着。月亭方正さんは「本当に(対決が)いやでした」と当時を振り返り、場内の笑いを誘った。

お笑いのラストはEXITからタカアンドトシへとバトンが渡り、札幌時代から親交の深い二人が祝福の漫才で会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

大トリの怒髪天、そして次回開催のサプライズ発表
フェスの大トリを飾ったのは怒髪天。モリマンをはじめ出演者全員がステージに登場し、「ありがとうございました!」と観客へ感謝を伝えたところで、再び月亭方正さんのビデオメッセージが映し出された。「2026年は俺も行く!」と宣言し、同時に次回開催決定が発表され、会場は大歓声に包まれた。

約6時間にわたる「モリマンフェス」は、笑い、涙、驚きが詰まったお祭りとなった。モリマンの二人は最後に、全出演者と観客へ「本当にありがとう」と感謝を述べ、熱狂の余韻を残したまま幕を閉じた。
