プロのスタントマンが自転車での交通事故を再現する交通安全教室が岩手県花巻市の中学校で開かれました。
これは事故の危険性を知ってもらおうとJA共済連岩手と県警が県内の中学校・高校で毎年開催しています。
6月6日は生徒のほとんどが自転車通学をしている花巻市の南城中学校の全校生徒約250人が参加しました。
安全教室では映画やドラマで活躍するプロのスタントマンが実際にあった事故を元に8つの事例を実演しました。
見通しの悪い交差点で自転車が一時停止を無視した場面では、生徒たちは事故の恐怖を体感し標識を確認することや周囲の安全を確保することなど交通ルールを学んでいました。
生徒からは「人が車とぶつかるところを初めて見たので事故の怖さを改めて感じた」「『自転車は被害者にも加害者にもなり得る』と、きょう教えてもらったので、これからもっと気をつけていかないといけないと思った」などの声が聞かれました。
県警によりますと県内で自転車が絡む事故は2025年に入ってから5月末までに54件発生し、このうち21件は中高生が関係しているということです。
県警本部交通企画課 佐々木威央高齢者安全対策係長
「実際、車と自転車がぶつかると、こういうふうになると分かってもらえた。ヘルメット着用率を向上できるような呼びかけを進めていきたい」
この安全教室は6月さらに県内3つの学校でも開催されます。
(岩手めんこいテレビ)