福島県内では、5月からスポーツ施設の銅線ケーブルが切断され盗まれる事件が相次いでいる。その悪質な手口とは。

■白河市での被害
福島県白河市の「しらさかの森スポーツ公園」には、夜間も利用できるテニスコートや野球場があり、学生のスポーツ大会などでは馴染みの場所だ。
しかし、白河市によると5月23日午前4時ごろ、複数のマンホール内の銅線が切断されているのを公園を管理する職員が発見した。持ち去られた銅線は長さ120メートルで被害額は約87万円。
このため、テニスコートの半分と野球場の一基の照明が今も使用できなくなっていて、白河市では復旧を急いでいる。

■本宮市での被害
白河市の被害から6日後の5月29日、福島県本宮市の「しらさわグリーンパーク」でも、未明に公園内の9カ所で銅線が切断され、持ち去られる被害があった。
盗まれた銅線は長さ470メートル。被害の総額は1400万円にのぼるとみられ、ナイターの照明はいまも使えない状態だという。
本宮市の高松義行市長は「多くの野球を愛する方々があの球場を使っていて、実際ナイターで予定していた方々も使えない状況になっている。犯人には早く名乗り出てほしいなという風に思う」と話した。
本宮市では6月中に復旧させたいとしていて、防犯カメラの台数を増やすことも検討している。

公共のスポーツ施設を狙い、未明に大量の銅線を持ち去るという悪質な手口。警察は、窃盗事件として捜査を進めるとともに、2つの事件の関連についても調べている。

福島テレビ
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