20年に1度行われる伊勢神宮の式年遷宮に向けて、長野県上松町で伐採されたヒノキの御神木。6月6日、多くの住民などに見守られながら、伊勢神宮へと出発しました。

6日朝、上松町の上松駅前で開かれた神事。トレーラーの荷台に積まれているのは、ヒノキの御神木です。

伊勢神宮で20年に1度開かれる「式年遷宮」で、社殿を建て替える際に、御神体を入れる器「御樋代(みひしろ)」の御用材となります。

御神木は6月3日に上松町の国有林で開かれた「御杣始祭(みそまはじめさい)」で、伐採されました。「式年遷宮」と同じ20年に1度の祭りです。

4日からは、伐採を祝って伊勢へと送り出す「御神木祭」も。住民などが御神木を乗せた台車を曳いて町内を回り、にぎやかな雰囲気に包まれていました。

6日は、「御神木祭」の最終日。伊勢神宮への出発の日です。道中の無事を願う神事が行われ、獅子舞も披露されました。

そして、多くの住民が見守る中、午前9時半過ぎに伊勢神宮へ向けて出発しました。

見送った人:
「ありがたいような気持ちでいっぱい。無事についてほしい」
「誇りに思っています。無事に御神木が伊勢神宮に届き、立派に式年遷宮を成功してもらえればと」

上松町を出た後、大桑村や南木曽町にも立ち寄った御神木。9日に外宮、10日に内宮に到着する予定です。

次の式年遷宮は2033年に行われます。

長野放送
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