福岡市に住宅街に突如として現れた“謎の物体”。

その正体は何なのか、取材しました。

福岡市城南区七隈エリアの住民の間に波紋を広げている“謎の物体”。

住民に話を聞くと…

◆七隈エリアの住民
「なんか白いのが見えたね」
◆リポーター
「白いの…?怖いですね」
◆七隈エリアの住民
「早く撤去はしていただきたいとは思いますけどね」

七隈小学校の小学生たちにも話を聞いてみるとー

◆リポーター
「見た目はどんな感じ?」
◆小学生
「ちょっと緑っぽい。いろんな色がある」
◆リポーター
「いろんな色でちょっと緑っぽい」
◆子供
「渡った方がいい!」
◆リポーター
「真っ直ぐ?真っ直ぐね!さすが子供たちは周りをよく見ていますね」
◆子供
「右です!」
◆リポーター
「右ね、ありがとう!」

子供たちから得た情報も頼りにしながら歩きまわること1時間半ー

ついに、知っている人物がー

◆作業員
「上ですね」
◆リポーター
「どこにあるんですか?」
◆作業員
「上にあります」
◆リポーター
「あ!本当だ!たくさんのハンガーが絶妙なバランスで電線の上に乗っていますね」

電柱の上にあったのは大量のハンガーのかたまり。

複雑に絡み合い、たしかに異様な光景です。

一体誰がこんなところにハンガーを置いたのでしょうか?

◆作業員
「カラスの巣です」
Q.ハンガーはどうやって集めている?
「(カラスが)くわえて持ってきている」
Q.ベランダから?
「そうです、それが多いです」

そう、謎の物体の正体は、大量のハンガーを使って作られたカラスの巣だったんです。

しかし、なぜハンガーで巣作りを?

専門家はー

◆福岡市動物園 動物相談員
「春になってパートナーを見つけて巣作りを繰り返す。針金ハンガーだと工作しやすいため利用している」

ハンガーの巣が電線に絡まると停電のおそれがあるため、作業員が撤去することに。

◆リポーター
「1本1本ハンガーを取り外していきます。すごく地道な作業です」

しかし、すぐに作業を断念しました。

◆作業員
「巣に雛がいたので撤去できなかった」

巣の中をのぞいてみると、こちらを見つめる小さなカラスの雛が。

作業員たちは、雛たちが巣立った後に、改めて撤去を試みるということです。

テレビ西日本
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