戦後80年の節目に当たり沖縄を訪問している天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは5日学童疎開船「対馬丸」の犠牲者を祀った小桜の塔を訪れ花を手向けられました。

天皇皇后両陛下と愛子さまは5日午前、学童疎開船「対馬丸」の犠牲者を祀った小桜の塔を訪ねられました。

対馬丸は沖縄戦の前の年1944年8月に、九州に向かう途中アメリカ軍の潜水艦の攻撃で沈められ児童を含むおよそ1500人が犠牲になりました。

両陛下と愛子さまは白い花束を手向け深く拝礼されました。

このあと対馬丸記念館では犠牲になった幼い子どもたちの遺影やランドセル、筆箱などの遺品をご覧になりました。

撃沈された状況について説明を受けた陛下は「疎開船だという情報は」と確認し、「悲しいことですね」と述べられました。

このあと対馬丸の生存者や遺族らと懇談し「お体に気を付けて」と言葉をかけられていました。

遺族として語り部を続ける 嶋田玲子さん:
沖縄のことを本当に大切に思ってくださっていると感じました

対馬丸の生存者 高良政勝さん(85):
今回のご訪問。もちろん天皇皇后の訪問も非常にありがたいが、特に愛子さまがおいでになられことは非常に大きなことだと思います

対馬丸記念館には11年前、上皇さまと上皇后さまも訪問されていて、高良さんは皇室の方が関心をもち3代に渡って記念館を訪ねられたことは光栄ですと話していました。

沖縄テレビ
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