「中年の星」です。2025年夏、再び宇宙へ旅立つ長野県川上村出身の宇宙飛行士・油井亀美也さんが6月4日、記者会見しました。今回は船の外での作業も担当する可能性があり、「自分の頑張る姿を見て明るい未来を描いてほしい」と意気込みを語りました。
宇宙飛行士・油井亀美也さん(川上村出身):
「日本の皆さまも応援してくれていて、恩返しがしたいなと思うので、2回目はそれができればいい」
川上村出身の宇宙飛行士・油井亀美也さん(55)。2025年夏、国際宇宙ステーション・ISSに出発するのを前に4日、都内で記者会見しました。油井さんにとって2度目の宇宙です。
油井さんは2015年、ISSに長期間滞在。補給機「こうのとり」のドッキングなど、多くのミッションを成功させました。当時45歳、「中年の星」と呼ばれ多くの県民を勇気づけました。
あれから10年再び宇宙へ―。
油井さん:
「決められたことではなくて、さらに付加価値を与えるみたいなところは、2回目でないとなかなか難しいと思う」
早ければ7月にもアメリカスペースXの宇宙船で出発する予定で、滞在期間はおよそ半年を計画。ISSではJAXAが開発中の二酸化炭素除去装置の技術実証など、多くのミッションに臨みます。
さらに今回は、前回は経験しなかった宇宙服を着て作業する「船外活動」に携わる可能性もあるということです。
油井さん:
「船外活動というのはロボットアームの操作もだけど、宇宙飛行士の仕事の中の花形で、やっぱり1回は経験しておきたいなという気持ちはあります」
また、自由時間には宇宙から台風の接近や、被災地の復興の様子を写真に収め防災に役立てる活動もしたいということです。
宇宙飛行士・油井亀美也さん(川上村出身):
「私が宇宙で頑張っている姿を見て、日本を好きになって誇りを持っていただいて、明るい未来を描いて頑張ってほしいと思います」