子供向けの国際交流イベントをめぐり、返金トラブルが相次いでいる仙台市内の旅行会社は6月5日朝、弁明のために宮城県が設けた聞き取りの場に姿を現しませんでした。県は6日にも行政処分を決める方針です。

県は午前10時から青葉区の旅行会社「ハローワールド」に対し、旅行業の登録取り消し処分を前に「聴聞」の場を設け、返金トラブルについて経緯や事情などを聞くことにしていました。しかし…。

記者リポート
「事業者側の反論を聞く、聴聞が始まる時間ですが、旅行会社代表の姿はありません」

県によりますと、4日、ハローワールドの代表からメールがあり、意見陳述書の提出ができるかどうか問い合わせがあったということですが、5日朝までに文書の提出もありませんでした。

県観光戦略課 松本裕紀課長
「当事者は正当な理由なく出頭せず、陳述書・証拠書類の提出はありませんでした。これをもって聴聞にかかる権利手続きを放棄したとみなし、登録取り消しの最終決定を速やかに進めていく」

ハローワールドが企画した子供向けの「イングリッシュキャンプ」をめぐっては、開催を中止したにもかかわらず、保護者に参加費用が返金されないトラブルが全国で少なくとも216件、600万円分確認されています。

県は早ければ6月6日にも正式な行政処分を決定します。

仙台放送
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